【Metaverseとは】
「meta」(超越)と「universe」(宇宙)を合わせた造語。
小説家 ニール・スティーブンソンが1992年に発表した
SF小説「スノウ・クラッシュ」に登場するインターネット上に構築された3D仮想空間。
利用者はアバターを使って空間内を移動したり、他のユーザーと交流する。
【Metaverseの歴史】
Metaverseといえば、セカンドライフが馴染み深いですが、
そこに至るまでの流れを振り返ってみたいと思います。
■Island of Kesmai
1985年に登場の初めてオンライン対戦を実装したMMORPGの元祖。
グラフィックではなく、テキストのみですが、文字とドットで
マップを再現したターン制のゲーム。Island of Kesmai
■富士通Habitat
アメリカでルーカスフィルムが運営していた「Lucasfilm's Habitat」の
ライセンスを富士通が購入して、1990年から日本で提供していたもの。
ニフティサーブ会員専用のサービスで、2Dのアバターを操作して
仮想世界の中でチャットを行う事ができました。
当初はFM TOWNS専用でしたが、9800シリーズ、Macintosh向けに
クライアントソフトを提供されました。
Fujitsu Habitat (富士通Habitat) & Air Warrior Gameplay [FM TOWNS] - 1991
■There.com
1998年に登場した仮想世界。
仮想通貨を使ってオブジェクトおよびサービス購入することができました。
2010年3月2日に一度閉鎖されましたが、2011年に18歳以上のユーザーへの
招待制の世界として再登場しています。
There com
CLUB WOW THERE.COM PARTY 6/6/2020 --- PRIDE MONTH!!
■CyberTown
インターネット用に設計された3Dコミュニティプラットフォームを開発した
最初の企業Blaxxunが提供していた仮想世界。
同企業はドットコムバブルで失敗し、2002年に廃業しています。
CT Places
■Second Life
2003年にリンデンラボによって立ち上がった仮想世界。
■IMVU
2004年に登場した仮想世界。現在も続いています。
現在のアクティブなプレーヤーは600万人以上いるようです。
SHE STOLE MY MAN ON IMVU?!?!
上の動画は有名ゲーム系YouTuberのCarmen Kingさんが、
IMVUを実況している動画です。
◆IMVU
この時期からSecond LifeやIMVUのような仮想世界が増えだしました。
2008年以降は、海外ではしばらく子供向けMetaverseが流行っていたようです。
ディズニーもカナダの「Club Penguin」を買収していましたね。
【これからのMetaverse】
VRやオンラインゲームの発達によって、Metaverseを取り上げる記事が
増えているように思います。
また今年はコロナ禍もあり、遠隔でコミュニケーションが取れる
Metaverseが注目されていました。
しかし、色いろなサービスが登場しているものの、
主流と言えるレベルには至っておらず、
これからどちらのサービスが伸びてくるのか気になるところです。
そこでMetaverseとして、期待されるサービスを紹介します。
■FORTNITE
現在、AppleやGoogleと訴訟を起こしているEpic Gamesのオンラインゲーム。
2014年からクローズドテスト版を配信。2017年に実装した
バトルロイヤルモードで急速に人気を得ます。
2020年5月現在の登録ユーザーは3億5000万人を突破。
ゲーム以外にトラヴィス・スコットや米津玄師などの有名ミュージシャンの
ライブが行われ、ゲームを越えた影響力の高さが窺えます。
クリエイティブモードがあり、マップ(島)でユーザーが自由に建築を行う事ができる。
Travis Scott and Fortnite Present: Astronomical (Full Event Video)
【Fortnite #01】フォートナイトにギズモードオフィスが誕生!!
■VRChat
2014年にスタートしたソーシャルVRプラットフォーム。
利用できるデバイスは、Oculus RiftなどのVRヘッドセットかWindows。
SteamかOculus Storeから無料でダウンロードができる。
プレイヤーにはランクがあり、プレイ時間、ワールド訪問数、
フレンド数などから昇格や降格され、一定の利用が無いと3Dモデルの
アップロードができないなどの制約がある。
今年の4月時点では、ユーザーのうち約30%がVRを使用。
10月には最大43%と着実にVRユーザーが増えているようです。
またハロウィンシーズンとなった10月末の週末には、
同時接続数が24,000人と記録を更新したようです。
VRChat Bindings Menu
【解説動画】VRChatの遊び方!VRChatってどんな楽しいことが出来るの?
■バーチャルSNS cluster (クラスター)
バーチャルイベントプラットフォーム。
auや渋谷区など色いろな企業、官庁と提携しながら、拡がっています。
多くのメディアで紹介されていますが、ユーザーの姿が見えにくい状況は、
2007年のSLを連想してしまうのは私だけでしょうか…。
Special Dance Performance KENTO MORI & au 5G Presents
きゃりーぱみゅぱみゅ(KYARY PAMYU PAMYU) バーチャル Mini Live"
■Horizon
Facebookが始めたソーシャルVRサービス。
まだベータ版ですが、ザッカーバーグ氏も推している事業です。
ソフトだけでなく、デバイスのOculusも抱えている点が強みですね。
Oculusの利用には、Facebookアカウントが必要となると
ザッカーバーグ氏が発言していたようで、ちょっとした野心を感じてしまいます。
Welcome to Facebook Horizon
■Wave Beta
アメリカ発のVR企業 WaveXRが運営するVR音楽プラットフォーム。
ジャスティン・ビーバーやグラミー賞を3回受賞したシンガー
「ザ・ウィークエンド」など著名なアーティストから資金を獲得しています。
ミュージシャンがモーションキャプチャーのセンサーが付いたスーツを着て演奏を行い、
仮想世界上で観客として、バーチャルなライブを体験できます。
Lindsey Stirling live in Virtual Reality (Wave Beta with Valve Index)
【最後に】
これまでに様々なMetaverseが登場し、消えていったモノも多数あります。
そしてこれからもテクノロジーの進化と共に、今までに無い革新的な
Metaverseが登場するのかもしれません。
ですが、Metaverseが発展するためには、提供する側の制約があるサービスではなく、
ユーザーの自由度が高いモノが必要なのかもしれません。
その点においては、個人的には「Second Life」が理想なんですが、
標準的なプラットフォームにはならないでしょうね…。

















